マンタと魚影!慶良間 ウチザン礁でドリフトダイビング

マンタと魚影!慶良間 ウチザン礁でドリフトダイビング

慶良間に数あるポイントのなかでも、ウチザン礁は慶良間トップ3に入る人気ダイビングポイントです。慶良間便の場合、海況が良ければ1本はウチザン礁に行くことが多いです。やはりその理由としては、いわゆるケラマンタ(ナンヨウマンタ)を見れる可能性があること、どっさり群れてる魚を堪能できるからです。また、透視度が良いことが多く、THE・慶良間ブルーの海を体感できます。

マンタは常に居るわけではなく、出るときは連日出ることもあるし、出ないときは全く出ません。来るときはクリーニングステーションの根にクリーニングをされに来ます。メインの根は通年してどっさり魚が群れてるのでフォト派の人も楽しめます。

慶良間 ウチザン礁で撮影したナンヨウマンタ
ウチザン礁 メインの根に群れてる魚

ウチザン礁の場所

ウチザン礁は、慶良間諸島東側、前島、黒島、儀志布島を線で囲んだ真ん中付近にあります。現地の水面では露出している岩があり、波が打ち寄せてます。近くには黒島北、黒島西、パルメザン、自津留などのポイントがあり、そこでもよく潜ります。

グーグルマップで見たウチザン礁の場所

ウチザン礁の潜り方

ウチザン礁のポイントはかなり範囲が広く、けっこう泳ぎます。現地に着いたらガイドが潮を見てエントリー場所決めます。上げ潮の場合はメインの根付近、下げ潮の場合はマンタのクリーニングステーションで「ポンポン」と呼んでいる三つ根から入ります。水中での流れは弱いときもありますが、基本的には5段階中2~3くらいの流れはあると思っておいた方がいいです。潮の流れがあるなかでその場をキープしたり、場合によっては横切ったりして潜ります。下げ潮が速い場合は露出している岩の南東側の反対方向にロングドリフトで爽快に流します。潮が緩ければ経験の浅いダイバーでも楽しめますが、潮が速い場合はそれなりにドリフト経験のある人じゃないとけっこう大変です。

ウチザン礁 マンタとダイバー
ポンポンとマンタとダイバー
メインの根の全体観
メインの根の全体観

ウチザン礁で見られる魚・生物

ウチザン礁で見れる魚、生物を紹介します。

ナンヨウマンタ Alfred manta

ナンヨウマンタ

Alfred manta

いわゆるケラマンタ。みれたらラッキーです!

ロウニンアジ Giant trevally

ロウニンアジ

Giant trevally

そこら辺をウロウロしてます。ウチザンでは普通です。

ムスジコショウダイ Oriental sweetlips

ムスジコショウダイ

Oriental sweetlips

いつも5~6匹くらいで群れてます。

ヒレグロコショウダイ Lesson's thicklip

ヒレグロコショウダイ

Lesson's thicklip

ムスジコショウダイにそっくりな魚。縞模様が少なく、少し色が薄い。

アカヒメジ Yellowfin goatfish

アカヒメジ

Yellowfin goatfish

黄色いけど死ぬと赤くなることからアカヒメジです。

ノコギリダイ Striped large-eye bream

ノコギリダイ

Striped large-eye bream

だいたいアカヒメジと一緒に群れてます。

アカマツカサ Blotcheye soldierfish

アカマツカサ

Blotcheye soldierfish

夜行性のため、昼間は岩陰などでじっとしている。

イシガキダイ

イシガキダイ

Spotted knifejaw

あまり群れる魚ではないが、ウチザンでは群れている。

ハナヒゲウツボ

ハナヒゲウツボ

Ribbon eel

少し離れた場所の根に居ます。たまに2個体居ます。

ユカタハタ

ユカタハタ

Coral hind

身体の色がきれいな魚。ストロボを当てて撮ると美しいです。

アカククリ

アカククリ

Dusky batfish

そこら辺でゆっくりしてます。

イッテンフエダイ

Onespot snapper

メインの根に居ます。

ジャイアントマンタと
ナンヨウマンタ

マンタは、オニイトマキエイとナンヨウマンタの二種類が生息しています。一般的に慶良間のウチザン礁などで見れるマンタ、石垣島、その他のポイントでマンタと言っているのは「ナンヨウマンタ(英名:Alfred manta)」という一般的な種類です。もう一つは外洋性の「オニイトマキエイ(英名:Giant Manta)」で、日本ではかなり珍しく滅多にみれません。

ウチザン礁で見れるマンタはナンヨウマンタですが、慶良間の下曽根では、オニイトマキエイのジャイアントマンタが現れます。確率は高くないですが、ジャイアントマンタが目の前に現れたときの感動は忘れられません!「ダイビングしてて良かった!」「やっぱこれを見たいんだ!」と思うはずです。ハズレてもいいから下曽根で狙いたい上級者はたくさんいます。

ジャイアントマンタ

ジャイアントマンタを見分ける特徴として、お腹側で一番下の5番目のエラに大きな半円状の黒い模様があること、顔が黒いこと。背中側の模様はT字になっています。また、大きい個体だとナンヨウマンタより感覚的に1.5倍くらい大きいです。

ジャイアントマンタのお腹側

ジャイアントマンタのお腹

オニイトマキエイ
Giant manta

ジャイアントマンタの背中側

ジャイアントマンタの背中

オニイトマキエイ
Giant manta

ナンヨウマンタ

ナンヨウマンタはジャイアントマンタと違い、5番目のエラの両側に大きな黒い模様はありません。たまに個体によって模様がある個体もいますが、顔が白いです。背中の模様はT字ではなく、なんとなくボケた感じの模様です。日本で見るのはほとんどがナンヨウマンタです。

慶良間 ウチザン礁のナンヨウマンタ

ナンヨウマンタのお腹

Alfred manta

ナンヨウマンタの背中

ナンヨウマンタの背中

Alfred manta

ウチザン礁でマンタが見れる時期は?

ウチザン礁でマンタが見れる時期は、正直断定できる時期はなく、いつでも出るときは出ます!が、感覚的には秋頃が多い気がします。またゴールデンウィーク付近もちらほら目撃情報はあります。時期を狙って潜るのは難しいので、現地で見れたらかなりラッキーです。

ちなみに当店オーナーの小野が沖縄本島周辺での大物情報をカレンダーに記録しているので、よかったら見てみてください。

ウチザン礁でダイビングするには?

ウチザン礁でダイビングをするには、まず慶良間外洋でのダイビングに参加頂きます。そのうえで海況が良く船長がウチザン礁に行けると判断した場合のみ行くことができます。一応、ウチザン礁に行きたいというリクエストはお聞きできますが、必ず行けるとは限らないと思っておいてください。風向きと潮の向きが悪いと水面が時化るので潜れません。

当店では通年して慶良間外洋でのドリフトダイビングを開催しています!ドリフトで潜りたい方はご予約をお待ちしております!

慶良間のダイビングと水温

慶良間のダイビングで、水温は概ね次のとおりです。スーツは人にもよるので参考としてお考えください。沖縄の冬はけっこう寒いので、冬はドライスーツを着てるガイドも多いです。当店オーナーの私小野も冬はドリフトでもドライを着ています。

時期水温スーツ
1月~4月21℃~22℃ロクハンとインナー、ドライ
5月23℃ロクハンとインナー、ドライ
6月24℃~28℃5mm、ロクハン
7月~8月26℃~29℃3mm~5mm
9月~10月27~28℃3mm~5mm
11月26℃3mm~5mm
12月24~25℃5mm、ロクハン

一日の流れ

一日のサンプルスケジュールは以下のとおりです。前日までに朝の送迎時間を連絡します。当日はお知らせした送迎時間の5分前にはホテルの前でお待ちください。

6:20~6:40ホテルにお迎え
7:30出港
8:30ダイビング開始 3本
14:30~15:30ホテルに送迎、解散

料金

一名から開催可能。レンタル無料。ガイド代、ウエイト代、送迎代などは込み。コミコミ価格です。※お昼ご飯、飲食代は別です。お昼ご飯のご用意はありませんので、各自お持ちください。

2ダイブ3ダイブ
慶良間20,000円23,000円

スキル・持ち物・注意事項

  • 水深40mまでダイビング可能なライセンス(例:PADIアドバンス以上でディープスペシャルティ保持者)
  • ドリフトダイビングの経験がある(初ドリフトの方は相談)
  • ダイビング経験目安50本以上 ※必ずではありません
  • 定期的にダイビングをしている人(年1~2のリゾートダイバーかつ初心者は不可)
  • スムーズな耳抜きをしながらのフリー潜降、フリー浮上、中性浮力
  • ある程度泳げる、流れてても焦らない
  • 自分でフィンを脱いで船に上がれる
  • 水面でフロートを上げれる
  • 自分の器材をセッティングできる、自分のウエイト量を知っている
  • 自分のことは自分でできる
  • ガイドの指示を守れる
  • お持ちの器材。ご自身の器材はきちんと整備されたものをお持ちください。お客様の器材トラブルによる事故等は一切責任を負いません。
  • シグナルフロート、ライト、ダイブコンピューターは必須。持ってなければ買ってからお越しください。当店でも販売可能です。
  • 使い慣れたフィン、バラクーダフィン、カマスフィンなど推進力のあるフルフットフィンのご使用をお願いします。ドリフトダイビングではストラップフィンは泳げないので禁止です。
  • 必ずマンタ、大物が見れるわけではありません。
  • 潮が速い場合、ダイブタイムに関わらず早めにエキジットする場合があります。